工房ベル

2023/12/18 23:20



2023年12月17日に第1回ワークショップ『無着色の木でつくるX’masツリー』を開催する予定でした…


ですが、参加希望者が集まらなかったので、子どもたちと一緒に家族でツリーを作りました。

ワークショップは実際にやってみないと分からないことがたくさん…
今後の開催に向けて気が付いたことを記録しておきます。



1時間では制作できない

今回のワークショップでやってもらう作業は主に4つ。

1.葉っぱとなる12枚の木の板を選んでもらう。

2.選んだ木の板12枚を紙やすりで削る。

3.蜜蝋ワックスを塗る。

4.ツリーを組み立てる。


単純に12枚の木の板を削る作業に時間がかかってしまった。

自分でつくるのと、つくってもらうのでは全然違う。


12枚を選ぶ作業も5〜10分はかかるかも。

「実物をいろいろ並べ変えてみて、色の組み合わせを決めるから意外と時間がかかるかも」と妻からの意見。


蜜蝋ワックスは塗りにくいみたい…

オスモカラーのように液状のオイルのほうが塗りやすかったかな。


自分が想定していた時間よりも1.5〜2倍くらいの時間がかかる印象でした。

時間設定は2〜3時間くらいが丁度いいのかなと思います。


作業内容が子どもには向いていない

今回は対象を子どもに限定していたわけではありませんが、やってもらう作業が地味すぎました。

メインの作業は紙やすりで削る作業。木の変化が小さいんですね。

大人は削って木がツルツルになるのを楽しめると思います。

子どもには変化が小さすぎて、すぐに飽きてしまう。


組み立てる作業は子どもたちも楽しそうに作業していました。

切ったり貼ったり組み立てたり…

パッと見て変化が分かる作業が多いほうが子どもを対象にしたワークショップには向いてる気がします。




制作の自由度が低い

今回、つくる人が決められる要素は葉っぱの色の組み合わせだけ。

ツリーの形は多少決められるけれど、角を丸くする程度の変化。


葉っぱの形を切り出すところから作業してもらうと制作の自由度は上がるんだろうけど…

用意する道具や作業時間が増えていく。

塩梅がむずかい…




自分がワークショップで何を提供したいのか…

ワークショップに参加する人が何を求めているのか…

これがちゃんと噛み合ってないといけないなぁと感じました。




自分がワークショップを通して伝えたいことは何なのか

自分が木って面白いと感じたこと

『木にはいろんな色があって、硬さや匂いが違って面白い』

これが伝わるようなワークショップをしていきたい。


3~5人くらいの小さな規模のワークショップ。ゆったりした時間の流れを感じながら木を削ってもらう。

木を削るって無心になれたりするので。

大切な人が集まれる空間みたいな場を提供できればいいなぁと思う。




今回は人が集まらなかったですが、またワークショップは企画しようと思います。

まぁ今回は、子どもたちが楽しんでくれていたのならそれが1番かな。


木工房ベル 鈴木健太

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